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食わず嫌いのための解体新書シリーズ第2弾

 当事務所では毎月の月次監査後にSTRAC(ストラック)図表とボックス貸借対照表という資料を作成して、社長様にご提供させていただいております。
 これは貸借対象表と変動損益計算書を図式化して分かりやすさを求めたものです。
今回はこの当事務所の2つの資料についてご説明させていただこうと思います。

 まずSTRAC図表ですが、その前に変動損益計算書についてお話したいと思います。
 変動損益計算書は、前回お話した損益計算書の並びを変更したもので、すべての費用を、売上に伴って増減するか否かにより、「変動費」と「固定費」に分けて表示した損益計算書です。
これを図にしてみますと以下のようになります。

 ○変動損益計算書
 
 ※TKCのシステムの使用により、この変動損益計算書も毎月の月次監査後に
 ご提供させていただいております。

 当事務所ではこの変動損益計算書を図式化したSTRAC図表を使用しているのですが、
 そのSTRAC図表とはこちらです。

  ○STRAC図表
 
番号は、
@変動比率 ・・・売上高に対する変動費の比率
A限界利益率 ・・・売上高に対する限界利益の比率
B損益分岐点比率 ・・・売上高から損益分岐点売上高が何%の位置にあるかを見る指標
C労働分配率 ・・・付加価値を、どれほど人件費に分配したかを見る指標
D売上高経常利益率 ・・・売上高に対する経常利益の比率

 を書き込むように作成されています。

 このSTRAC図表で月次時の月でどのような損益構造になっているのかをイメージしていただき、さらに当期と前期で比較することにより、各項目がどれだけ変動したかを確認していただいております。
 損益構造と各項目の変動を確認されましたら、そこからどこに手を打てば良いのかが見えてきます。

 例えば、

@売上高を上げる
 売上に手を打たなければならないとなりましたら、価格を上げるか数量を増やすかという選択になります。
価格を上げるならば、他社とは異なる製品を販売したり、異なるやり方・売り方で差別化を図らなければなりません。数量を増やすならば、生産能力・販売能力のアップが必要となります。

A限界利益を上げる
 限界利益を上げるには、価格を上げるか変動費を下げる必要があります。市場をよく見て安いモノを選び、安く購入できるチャンスを生かし、ムダを省く努力をしなければなりません。

B固定費を下げる
 会社全体を見回し、ムダな経費がないかを確認し、コストの削減を全社員で取り組まなければなりません。
ただし、ただコストを削減すれば良いわけではありません。コストを削減したことにより売上高が下がってしまったというような事態は招いてはいけません。未来経費は必要経費であることを頭に入れておいてください。

 次にボックス貸借対照表のほうに移りたいと思います。
 ボックス貸借対照表は、これを見ればすぐに資産・負債・自己資本のバランスが頭の中にイメージされるというものです。

 そのボックス貸借対照表はこのような図表となっております。

  
 ○ボックス貸借対照表
 
 

番号は、
@流動比率 ・・・流動資産が流動負債よりも多いかどうかを見る指標
A固定長期適合率 ・・・固定資産への投資額が長期的な固定負債および自己資本とうまく適合しているかを見る指標
B自己資本比率 ・・・自己資本が総資産(総資本)に対してどのくらいの割合を占めているかの割合を書き込めるように作成されています。

 このボックス貸借対照表は、非常に項目数の多い貸借対照表を細かく理解するのではなく、全体の構造に目を向け、一目で理解できるように作成しました。この資料は会社の現状を常に把握しておかなければならない経営者にはとても有用な資料かと思われます。


 というように、当事務所でご提供させていただいている2つの資料について書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。当事務所は経営者の方々が会社の現状を把握して次の一手を打っていただけるような資料等のご提供を常に考えております。

 次回は、この2つの資料に具体的な数字を入れて、進めてみたいと思います。

 

作成担当:塩野