利益は目的ではなく条件
「利益とは企業存続の条件である。利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。
諸々の目標を実現するうえで必要な利益をあげている企業は、存続の手段を持っている企業である。
諸々の目標を実現するうえで必要な利益に欠けている企業は、限界的な危うい企業である。」
『マネジメント【上】(ダイヤモンド社)P.148』
利益は制約でもある。事業の目標は、利益によって制約を受ける。
利益に見合う以上のエネルギーを投じ、リスクを負うことはできない。目標間のバランスが大事な意味を持つ。
『マネジメント【上】(ダイヤモンド社)P.149』
3月号の本文に記載がありましたが、『企業とは何か(ダイヤモンド社)P.215』で、次のように述べています。
「利益とは、リスクに対する保険料であり、経済活動の基礎となるものである。
生産の拡大に必要な資本整備のための唯一の原資である。
利益は、経済活動の唯一の評価尺度で、客観的な基準である。」
『乱気流時代の経営(ダイヤモンド社)』では、
「利益なるものは存在しない。あるのは、事業の継続のために繰り延べられたコストである。利益は会計上の幻影である」とドラッカーは述べています。
利益は、会計的には次の計算式で表現されます。
売上高-(変動費+固定費)=利益
経営的には ”業界構造” × ”事業戦略” × ”事業構造” で決まります。
すなわち、企業の業績は『需要サイド』と『供給サイド』、『戦略』と『方針』によって決定されます。
ドラッカーの言葉を借りれば、”マーケティング”と”イノベーション”、”事業の定義”と”マネジメント”によります。
詳細は関与先様向けに別紙にてご説明しております。
また、「利益のパターン20」も併せてご説明しています。